本人体験記 ②
I.Y
『断酒会に感謝』
会員
私は、アルコールを原因とするいろいろな病気を経験し、酒をやめざるを得ませんでした。
下痢だったり、膵炎での入院だったり、食事ができなくなったり、最後は肝臓からくる食道静脈瘤の破裂でした。5年前(平成26年)1月12日に吐血し救急搬送されました。その一般病院の医師から「アルコール依存症だから専門病院に入院して治すように」と言われました。私は、「依存症なんかではない」と言い、抵抗しましたが妻のしつこさに負け、成増厚生病院に入院しました。
自助会回りをしているうちに、断酒している先輩方の体験談を聞き、自分が依存症であることを認めることができました。先輩方の話の中で心に残った話が二つありました。
一つは「酒には止め時があるよ」という話でした。不本意ながらも専門病院に入院し3か月以上飲まない日が続いておりますのでこれが止め時かなと思いました。
もう一つの言葉は「楽に酒を止め続けるには、自助会に参加し続けることだ」という話でした。楽にという言葉に惹かれ出席し続けております。断酒会の例会に出席し続けることは苦痛でもありましたが楽しさもありました。「毎日、よく出ているね」と先輩が言ってくれます。新しい仲間とも会えます。親しくなる人もいます。自分でもよくわかりませんが、出席し続けることができるのは、何か得ることがあるのが自分なりにわかっているからなのかな?と思っています。
私は、毎日スポーツクラブに通っています。きつい運動をするわけではありませんが体を動かして健康を保とうとしています。断酒会の例会に出席するのもスケジュールをこなすというリズムを保って健康志向かなと思います。週に1回ずつですが、健康マージャンと囲碁もやっております。
話は変わりますが、先日(4月28日)中部ブロック(静岡)大会に行ってまいりました。目的は、関東ブロック(東京)大会が8月4日に行われますので、そのアピールだったのですが、千葉や埼玉から来ておられた仲間と一緒に壇上でアピールを行うことができました。静岡大会は、静岡県が共催でした。厚労省のアルコール健康障害対策が都道府県推進計画策定へと順次実施されている中で、静岡県は策定済みであり、全断連との共催が実現しております。2年前の全国(広島)大会も共催でした。羨ましく思いました。大会参加者は855名と関東と同じくらいの規模で充実した内容でした。
私も、平成31年4月で練馬断酒会に入会し5周年を迎えることができました。楽に酒を止め続けていられるのも例会出席を継続できているおかげであり、断酒会の皆様に感謝しております。これからもよろしくお願いいたします。
(この文章は『こぶし』令和元年5月号に掲載されました)